第三章『くたびれた青春』

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ーー8月28日 今日は学校は無いが先生から全員呼び出された。 集合場所は流石に学校では無かった。 「おーし全員揃ったか? 一応名簿取るぞ!!」 集合場所は近所の少しでかい焼き肉屋さん 全員参加だけあってお店は貸し切り状態だった。 「よし! 皆ちゃんといるようだな!」 「あの……先生」 「ん? どうしたー? 奇下(きげ)?」 「これって一体?」 「焼き肉を知らないのか? 教科書に載ってない事は何もわからないか?」 先生は少し重い空気の中で手口(てぐち)のように大笑いする。 「いや……どういう事なんですか?」 「まあ色々気にするなよ!! お金も学級で使うお金から出したから安心しろ!」 「そうですか……でも!!」 「気にするのはTPPにより先人が築き上げた農業に生じる沢山の問題だけにしろ!!」 生徒に囲まれた店長であろうおばあさんは頷いている。
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