第三章『くたびれた青春』

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4班 蝶羽(ちょうは)が食において支配をする4班では公平に食べる事もままならない 「旨い! やばい! とまらないわ! ひっひっひっひっひっ!!」 「ちょ……ちょっと! 蝶羽! 皆にも平等に配りなさいよ!」 「なぜ手忠(しゅちゅう)君にしかわけないをする?」 「蝶羽さん……すごいね」 有紀(ゆき)はタレの入った小皿を持ちながらウトウトしている。 「このお肉貰っていい?」 千尋(ちひろ)が箸をのばす 「駄目! それは手忠様の為のお肉なの!」 「……ちょっといい加減にしてくれないか!!」 「手忠様……?」 「そ……そーよデブ女! 手忠君が可愛そうよ!」 小間(こま)が珍しく声を発した。手忠派恒例、好感度の落とし合いがはじまってしまう。 言い合ってる蝶羽と小間ちゃんにそれを止めようとする手忠君、私はすこしうんざりした。
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