第三章『くたびれた青春』

9/94
前へ
/630ページ
次へ
5班 「この肉すごい! 絶妙な旨さだ! ん? いやいいんだ! 旨いよ!」 「これどんどん追加でござる!!」 「アキンナ」 仲良く食べている5班、そこへ大星(おおほし)と泣いている沖野(おきの)が横切る。 「あれ? なんで泣いてるの?」 奇下(きげ)は気になって大星に訪ねた。 「熱いみたい」 「熱い?」 「カチカチが背中に入ってしまった」 「これのこと?」 網糸(もうし)がトングを持ち上げて聞く 「それだ」 「なんでだ? 大丈夫かよ」 僕は心配になって席を立とうとする。 「いやいい……これは男子禁制だ」 「え? ああそうだな」 「では」 2人はさっさとお手洗いに行ってしまった。 「ま、食べますか!」 「おー!!」
/630ページ

最初のコメントを投稿しよう!

68人が本棚に入れています
本棚に追加