第三章『くたびれた青春』

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僕がコーヒーを飲もうとすると店のドアが勢い良く開く。 「おはよう!! 千尋(ちひろ)ちゃん」 「あー来た! 遅かったじゃん!」 ぞろぞろと見覚えのある生徒達が来店してきた。 沖野(おきの)にゆずこに浜野(はまの)にジュード・リ・オマメの四人だ。 「あれ? 何で上岡(かみおか)君達がいるの?」 ゆずこが先頭ですぐ僕達に気付いた。 「俺たちは良くここに来るからな……俺からすればなぜお前達が来た?」 上岡はクラスメイトが増えて騒がしくなるのが少し不満そうだった。 「千尋ちゃんと約束してたの」 「約束をするで集まるのここと決まったです」 「なんだ! 皆集まるんだな! 運命の赤い糸の様に!! そして死体に湧くウジ虫の様に!」
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