第三章『くたびれた青春』

20/94
前へ
/630ページ
次へ
しばらくして話題は再び9月1日の事になる。 「もしも手口(てぐち)が来たらどうすればいいんだ?」 「死なないってどういう事? もう絶対に何があっても死なないの?」 「そもそも超能力っていうのがな……」 「あ! あれやろうぜ!! どういう勝負か予想するみたいなやつ!」 奇下(きげ)は提案する。 「そうだな?……ケイドロとかじゃね?」 「いやマリパーだろ!!」 「馬鹿かお前達は? 必ず死に携わるルールだろう」 「うっ……そうかもしれないけど、言うなよなー!」 「おっ! そうだ! 現実を見るという意味では明日みんな暇?」 六郎(ろくろう)は話の仕方が下手だった。 「まあ暇だな! というか何かしないと不安になる!!」 「俺もスタンガン磨くけど午後は暇だぞ」 「フン……俺はパスだ! 忙しいからな」 「おお! 皆暇人か? イマジンは名曲!」 「俺は暇じゃないと言ってるだろう」 「というのもな」
/630ページ

最初のコメントを投稿しよう!

68人が本棚に入れています
本棚に追加