第三章『くたびれた青春』

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男グループ 「……つまり野球をするの?」 「そうそう! 坂口(さかぐち)の野郎には負ける訳にはいかないからな」 なんでも焼き肉の席で六郎(ろくろう)と坂口は喧嘩をしてしまい野球で片をつける事になったらしいのだ。 「野球って9人だろ? 相撲にしようぜ?」 「それに2人の喧嘩に俺たちを巻き込むなよ」 「まあいいだろ? 明後日死ぬかもしれないし最後の思い出に! ね?」 六郎は、不安になる言葉を平気で言うので、変な空気になった。 女グループ 「いいね! クラスの女子で集まって女子会!」 「私そういうのをしたいと思うだったです」 「大星(おおほし)さんまだクラスメイトに馴染めてないと思うし!いいよね?」 千尋(ちひろ)奇下(きげ)の事で色々あるけども、だからって大星を嫌いになる事なんて決して無かった。 「うん! もちろん」 ゆずこは賛成する。 「ほら有紀(ゆき)ちゃん! 起きて!」 「はーい?」
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