第一章『謎の転校生』

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ーーマンモス団地高校  ここが僕達の学校、近くにある有名校の私立マンモス高校と間違えて入学してしまう人が殆どだ。  そのためかマンモス団地高校はマンモス高校に馬鹿にされている。  通い慣れた学校につくと当たり前のように僕達のクラス3ーCの教室に行く。 教室の扉を勢いよく開けるとクラスメイトはすでに皆席についている。 先生はまさにテスト用紙を配る瞬間だった。 六郎(ろくろう)「あぶねー! セーフだ!」 先生はあきれた様子で言う 「何がセーフだ、次からテストの日は5分前に席についとけよ」 六郎「はーい」 僕達はそれぞれの席に着く。  テストがはじまるとテスト用紙が先頭の生徒からまわされてくる。 教室は空気を読んで静かだ、この張りつめた空気がテストにはつきものである。 「名前は書き忘れないように気を付けろよ?」 などと先生が毎度おなじみの台詞を言う 「一番最初の問題の答えは2である」 などとU-22は毎度おなじみの台詞を言う。 けれども誰もそれをあてにしない、U-22は馬鹿だし一番最初の問題は漢字の読みである 先生「またか? お前! テスト中は私語厳禁だぞ! まったくいつになれば覚えるんだ?」 今日の学校はそんな雰囲気であっさりと終わった。    テスト最終日だった為か放課後はクラスメイトのほとんどが教室で話をしている。 くだらない話やテストの話、遊ぶ約束の話など色々な言葉が教室を賑やかにする。 先生は教壇でテスト用紙を纏めながらぼそっと言った。 「そういえば休みが明けたらこのクラスに新しいクラスメイトが来るぞ、短い期間だけど皆、まあ仲良くしてやれよ」 一瞬教室が沈黙に包まれた。 しかしそれも一瞬 「え? 女子ですか? 男子ですか?」 「すごい!! ついに新しいクラスメイトだ」 「どういう人ですか??」 クラスメイトが興味津々になり教室はフィーバーした。  (フィーバーとは、ある一定まで気持ちが高ぶると発現する現象で、楽しい時とかに、なる。) 先生「まあ、それは夏休みがあけたらちゃんと皆に紹介するから楽しみにしとけ、ついでに女子だぞ」 六郎「おお!! まじか!! 女子か!!」 U-22「なんだ人間かよ! ロボ来いよロボ!!」 教室はいろんな期待で盛り上がっていた。
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