酸っぱくて、苦くて、時々甘い。

「センセー、私、今日、死のうと思う」

「…ぎ………や…ぎ……や、なぎ……柳！」

「……！…センセー…どうしたの？」

「どうしたの？は、こっちのセリフだ。ずっと、名簿見ながらボーとしてんだから……また、体調悪いか？」

「………んーん、大丈夫。……それよりセンセー、佐藤くん、また出てなかったよ？この子、成績大丈夫なの？」

びっくりした。

気付いたら、先生が直ぐ左横にいた。

心臓がドクドクする。

確かに、お腹痛いし、頭も痛いし、気持ち悪いけど、センセーと一緒にいれるから、平気。

それよりも、ドキドキして、心拍数が上がって、血流が良くなったからか、全身が熱い。

でも、迷惑かけちゃダメだから、見ないフリ、知らないフリ、感じないフリをする。

佐藤くん、話題提供、ナイス！

「……そうだね。結構、やばいよ。」

「…やっぱり。ご両親に怒られないのかな？」

ちょっと、落ち着いてきた。

でも、まだ心臓がドクドクいってる。

……あっ、痛いの、戻ってきた…