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こんな言葉が、無意識に、口からこぼれてた。
ついでに、涙もポロポロ落ちてく。
センセーの服の袖に、時々シミができちゃう。
それはダメ、だから、離れなきゃ。
「………なんで、ごめんなさい、なんだ…」
「……え……えっと……あの……わかんない…」
センセーが喋ってくれたのに、言葉が出てこない。
「…俺じゃ……駄目か……」
「…な……なに、なにが………」
センセーに駄目なとこなんてない!
優しいし、意外と力持ちだし、授業はわかりやすいし、皆んなから慕われてるし。
「…俺じゃ、柳の一番近いところに、直ぐに助けられる場所に、入れないのか……」
「……え…」
「……佐藤なら、入れるのか………」
「……えっと…」
「…俺じゃ…駄目なのか………」
「そんなことっ!」
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