プロローグ

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本棚にあるものに目が入り、私は本棚からそれを取り出した。 高校の時の卒業アルバムだ。ゆっくりと中を開くと、記念写真がたくさん載っていた。 その中に写っている私の表情はどこか固かった。その様子に思わず笑ってしまう。 あの頃の私は必死に生きようと足掻いていたからなぁ…。クソもつく真面目だった私は、すべてを受け入れて、すべてを背負っていた。 いやぁ、面倒な日々だった。 そういえば、上手く行っていた歯車が壊れ始めたのは、今のような暑い日だった。
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