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「気がついた?」
優しい女性の声が聞こえた。ベットスペースに入ってきたのは、保健室の先生だった。
「何が起きたんですか?」
私は身体を起こそうとしたが、上手く力が入らず、起き上がれない。
「もう少しだけ寝てて。熱中症で倒れたのよ。水分は摂ってもらったけど、まだしんどいと思うから。私は顧問の先生に伝えてきますね」
目を覚ました私に安心した先生はにっこり微笑んで、保健室を出て行った。
身体がだるくていうことが効かない。手は若干震えている。まさか自分が熱中症にかかるとは思ってなかった。静かな保健室に私のため息が響いた。
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