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「まぁ、意識が戻ってよかった!みんな心配してたんだ。今日は稽古はやめて、家に帰って安静にしとけ」
若い男性の顧問の先生の山口先生だ。実力もあり、生徒からの人気もある。顔はなかなかのイケメンだ。ただし、天然。
「分かりました」
「では、山口先生。白川さんの親には私から連絡入れますね」
「すみませんね、紀伊先生。後はお願いします」
山口先生はそのまま保健室を後にした。
「今、連絡が付くのはお母さんかな?」
「いえ、父のほうが付きやすいと思います。家に電話をかけてもらったら、すぐ出ると思います」
さっそく、教えた電話番号に紀伊先生は固定電話でかけ始めた。何コールかで出た電話に静かに私のことを伝えた。家に帰るのが嫌だなぁと心の中で思った。
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