439人が本棚に入れています
本棚に追加
/367ページ
この彼は僕と同い年だけど、店長さんだったの?
ずっとバイトだと思ってた!
「天田さんはいつもウチに来て下さるし、もしかしたら向いてるんじゃないかな~と思って。天田さんに来て頂けたらオレもお菓子作りに専念出来ますし」
「いやいや、僕なんてとても」
「……もしここで働く気があったら三日後の19時頃また来て頂けますか?雇用条件などを説明しますので」
「ええ~~」
「お願いします。それに少しでも稼げた方が良くないですか?」
確かに。
「分かりました……」
「じゃあ、三日後来て下さることを祈ってます!それじゃあまた」
帰り際、店長さんは手を振って見送ってくれた。
ハロワの求人も日が経たないうちに行くと変わり映えしないし、三日じゃ仕事も決まらないだろうな。
なんとなくここで働くことになりそう。僕は漠然とそう思った。
最初のコメントを投稿しよう!