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教室の窓側の一番後ろの席。
そこが彼の定位置だった。
「ひーなっ!おはよ!」
「深琴。おはよ」
「今日の英語の課題やった?」
「やったよ。何忘れてたの?」
「お願い見して?」
「仕方ないなぁ」
金城佑くん。
入学して1週間しても、彼が笑っているところは見たことがない。
まぁ、その無表情なところが、女子から人気なんだけど。
今だって、イヤホンをつけながらスマホの画面を見つめ続けてて、誰とも会話してない。
寂しくないのかな。
全然誰とも話さないでいるなんて、私なら耐えられないけどな。
「そういえば、雛はなんか部活とか入んの?」
私の英語のノートを写しつつ、深琴が私に聞いた。
「そうだな、私はー…」
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