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「どうぞ」
金城くんに部屋に入るよう促される。
…この部屋に入るのも、2回目。
ここで、金城くんのことが好きなんだって気づいて。
ここで、失恋した。
「小倉さん課題の進捗はどう?」
「半分くらいって感じ。いつも夏休みの課題って最初の方に全部終わらせて遊び呆けたたから、部活やってるとこんな進まないんだってびっくり」
「毎日朝から夕方まで体育館こもってると進まないよね。家帰ってからは疲れきって寝ちゃうし」
「そうなんだよね〜」
床にはもうクッションが敷かれていて、そこに座ってテーブルの上に課題を出していると、コンコン、と部屋の扉がノックされた。
「はい、お茶どうぞ〜課題息詰まったらアイス買ってあるからそれ食べに来てね」
柚莉さんはそう言いながらお茶と軽いお菓子を並べてくれる。
…なんだか、まるで柚莉さんがここに住んでるみたいだ。
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