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「…柚莉さん、数学科なんだ」
ー…と思ったのに、自ら地雷を踏みに行ってしまった。
「だから、柚莉さんいる時に教えて貰って」
「…そっか」
金城くんの生活の中には、当たり前のように柚莉さんがいるんだ。
きっと私と金城くんが話さなかった日も、金城くんと柚莉さんは話していて。
ー…ああ、もう嫌だ。
「英語のここわからなかったんだけど、金城くんわかったりする?」
「…俺、そんな特別頭良くないよ」
「嘘だあ」
知ってるよ。
こないだのテスト、10位で掲示板にはりだされてたじゃん。
知ってるよ。
金城くんのこと好きなんだから。
来年には文理選択あるけど、金城くんはどっちにするんだろう。
文理がそもそも別れてしまったら、同じクラスになることもなくなっちゃうのか。
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