Lie 12

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「じゃあいただきます」 「いっいただきます」 「どうぞ〜」 先に手を合わせた金城くんに習って私も手を合わせた。 作ったのは煮込みハンバーグのようで、ハンバーグの周りにはたくさんのデミグラスソースがかかっている。 「…おいしい」 私よりも先にハンバーグを口に運んだ隣の金城くんが感想を漏らした。 「ほんと?!よかった!」 心の底から嬉しそうに笑う柚莉さんの隣、やっと席についた祈さんがため息をこぼす。 「俺が一緒に作ったんだから美味いに決まってるだろ」 「そうだね…」 「兄貴もうちょっと優しくしてあげなよ」 「佑は柚莉に甘すぎなんだよ」 ー…ああ、苦しいな。 本当に仲良しな家族、を見せられてる気がして苦しい。 息ができない。 今の金城くんの気持ちを考えたら、さらに苦しい。 どんな気持ちで柚莉さんを見ているの。 どんな気持ちでー…
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