Lie 12

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「だい、じょうぶ」 金城くんに心配をかけたくなくて、どうにか顔を上げてそう笑うと、金城くんは複雑そうな顔をしてそっか、と食事を再開した。 なんで気づいちゃうんだろう。 そっか、と返したけれど、明らかに納得していない顔をしていたから、もしかしたら後でなにか聞かれるかもしれない。 私のことなんて何もわからないでいてくれたらいいのに。 そしたらきっとこんなに好きじゃないし、きっとこんなに苦しくないのに。 ー…あぁ、好きだな。 好きで、好きで苦しいな。 私のこと気遣ってくれる金城くんが嬉しくて、どうにか食事を胃に押し込めていく。 ごめんなさい、柚莉さん。 私やっぱり、柚莉さんのことお姉さんだなんて思えない。 金城くんですらそう思えてないのに。 私がそう思うのは無理だよ。
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