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「じゃあ雛ちゃんは?!佑くんのこと好きなんじゃないの?!」
「え…」
思わず固まった。
もしかして、わかりやすかった?バレてた?
冷や汗が、たらりと背中を流れるのを感じた。
「佑くんみたいにかっこよくて優しい子と仲良くしてたら、好きになっちゃうとかないの?」
柚莉さんはきっと悪気があるわけじゃないんだろう。
ニコニコと満面の笑みで聞いてくる。
どうやら、バレたわけじゃないみたいだけど。
ー…どうして。
どうして柚莉さんがそんなこと聞けるんだろう。
そう思うなら、金城くんのこと選んであげてよ。
これ以上金城くんのことを苦しめないでよ。
金城くんはずっとずっと柚莉さんのことが好きなのに。
悔しいくらい、悲しいくらい。
金城くんは柚莉さんの幸せを願っているのに。
なんで柚莉さんがー…
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