Lie 9

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「何考えてるのかわかんないし、もしかしたら俺に言えないことなのかもしれないけど、でも少しくらい力になりたい」 自分のことばっかりで。 金城くんに嫌われたくない。 できればそばにいたい。 こんな想い、叶わなくたって構わないから。 そんなことばかりの私に。 「俺、小倉さんに救われてばっかりだから。助けられてばっかりだから」 「...そんなこと、ない」 やばい、なんだか泣きそうだ。 「...小倉さんが頼りたいと思えるくらい、強くなるよ」 ー...そういうことは、柚莉さんに言いなよ。 なんで、私なの。 どうして。 苦しい。 私ばっかり好きで、苦しい。 「お待たせ致しました」 泣きそうになっていたところに、店員さんがやってきてほっとする。 「いただきます」 「...いただきます」 ああ、どうしよう。 抑えなきゃと思うのに。 こんなこと考えたら、思ったらいけないと頭ではわかってるのに。
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