はじまりの唄

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遡る事一時間前 色んな事情で俺は絶賛自宅警備員をしている 何処にでも居る普通の自宅警備員だった。 いつも俺の部屋にすら近寄らない親が俺を呼び 嫌な予感がしながらも俺は、リビングへ向かったんだ 「座りなさい、梦」 そこには、幼馴染の如月 健とその両親が座っていた つぅか、座りなさいとか言ってるけど座る場所ねぇしな カウンターテーブルの椅子を持ってきて俺は両親と如月両親の間に座った 「それで、俺はなんで呼ばれた訳」 ぶっちゃけコイツと同じ空間に居たくない。 コイツの俺を舐め回すように見るこの目が嫌い 顔が良くて性格が良くて王子様とか言われてっけど 実際はただの変態クズ野郎だ コイツのせいで俺の穴はぼろぼろです 「その口の聞き方は何なんだ!?」 如月家は、絵に書いたような大金持ちで 親父はそこの下請けをしている。 だからこそ、如月両親に嫌われまいと必死だ 「やめてくださいな。 今日はですね、健からとてもうれしい事を聞いたのでお伺いしましたのよ」 ふふっと笑う如月母 嬉しい事? 健「母さん、僕から言うよ 梦のお父さん、お母さん 今日は梦との結婚を許してもらいに来ましたっ!」 頬を赤く染めながら言う如月を俺は呆然と見つめる事しかできなかった え?俺達付き合ってる事になってんの? え?何で誰も可笑しいと思わねぇの? この空間で俺だけが異質
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