初夜

7/23
191人が本棚に入れています
本棚に追加
/363ページ
「何で・・・? いいじゃん・・・・・」 「いいも、何も・・・・って、え?ちょっと、どうしたの?」 気付いたら 彼は私の前で前のめりになって地面に伏せている 殴ったとき、当たりどころ悪かった??! 「ちょ、ちょっと?!どうした?!英汰?」 彼を揺すると 小さな聞えるかどうかの声で 「ごめん、少し寝かせて・・・・・・」 「え?!ちょっと!!バカ!!こんなとこで寝るな!!!!」 激しく罵倒する私の声は届く事なく 彼はそのまま眠ってしまった ・・・・・・・・・う、嘘でしょ? 公園の地面で正座して そのままオデコを地面につけて寝るって・・・・・ 「ありえないんですけどぉぉ?!」 どうしよう、このまま置いて帰ろうか。 いや、さすがにこのまま置いて帰って何かあったら 後味悪い。 とりあえず 彼の手から携帯を抜き取る 中身をチェックすると 「こいつ・・・・・・」 ちゃっかり、私の携帯に英汰の番号等がしっかり登録されていた 「おーい。英汰~。起きなさ~い。」 もう一度揺するけど、ぐっすり眠っているのかピクリとも動かない 「起きたらデートしてあげるよ~」 ・・・・・・・・・。 「こんなんで、起きるわけないか・・・・」 「いぐぅっ!!!」 「げっ!!!!!」 起きてたのかよ・・・・・ って、また寝てるし・・・・・
/363ページ

最初のコメントを投稿しよう!