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「もしもし、俺。」
「ああ、岳史?どうしたの?
あんた、お正月も帰らないで!
たまには帰ってきなさいよ!
おとうさんだって、…」
「あー、その事なんだけどさ。
近いうちに顔出すからさ、親父の都合の良い日
教えて欲しいんだけど。」
こんなやり取りをしたのは、寒さも和らいできた、三月の事。
確認してから折り返す、その連絡を待つこと、2日間。
帰宅してすぐに、ポケットの中でスマホが着信を告げた。
「来週末なら、お父さん家に居るってよ。」
意を決して、母さんにだけ、恵人との事を伝えた。
のだが・・・
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