真夏に起きた“怪事件”

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 その時、向こうから、 「おーい彩葉、腹へってないのかー?」  真の声がした。  彩葉は、二人に向いながら、 「ねー、あれって絶対に変だよー」  お昼時より少しずれてるせいか、レストランの店内は空いていた。  三人は席に着くと、適当に注文した。 「なにが、そんなに変なのさ?」  真が、コップの水を一口飲んで訊(き)いた。 「窓ガラスが、真っ白なんよ」 「目隠しじゃないのか?」  隆もコップの水を飲んだ。 「運転席のガラスまで?」
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