1人が本棚に入れています
本棚に追加
やがて食事が済み、三人が車に戻ってきた。
――すると、例の観光バスが、まださっきの状態のままで在ったのだ。
「やっぱり変だわ……」
「そー……変といえば変だな……?」
「もう乗ってるみたいなのに、まだ停まっているとは……確かに……」
彩葉は、隆の許しを得て、車の屋根に上がり、バスのフロントガラスの中を覗いてみて、
「キャー」と、地面に滑り降りた。
「どうした?」
「どうなってた?」
「いっぱい乗ってるのに、誰も動いてないの……。それに、運転手は振り返ったままだった……」
「なんだって?!」
真は、思い切りジャンプして覗いてみて、
「本当だ。皆いるのに、何かおかしい……」
最初のコメントを投稿しよう!