個別指導は大変だ その弐

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 ニャデュラはデヴィラに良く似た美人だ。身長は変身すると少し高くなる。だがデヴィラよりも相当に低い。160センチほどだと感じた。そしてデヴィラにはない両目の泣きボクロがチャームポイントだろう。ユーリとも違っていて、いい女には違いない。身体付きも小さい割りに出る所はしっかりと出ている。オレは想像で脱がし、絡んでいる姿を想像すると、友梨がいきなり反応してすぐに収まった。またオレの脳内を探っていたようだ。懲りないヤツだと思いオレは笑みを浮かべた。 「お前のその身体を使ってオレを魅了しようとでも思ったのか? オレは悪魔が大好きだからな。お前にはそれほど興味はない」  オレは大ウソつきだなと思い、ニャデュラの様子を探った。 「本当に、今までの私の知っている男って、ロクな者はいなかったようです。ですが、功太さんは違います。私と、正式にお付き合いしてくださいっ!」  オレはニャデュラにみんなの前でプロポーズされてしまった。オレの恋人たちはオレを殺そうかという勢いで睨み倒してきた。そして、オレの右腕が軋み始めた。 「エッちゃん、悪いが腕がもげそうなので少し抑えてくれないか?」  オレが言うと悦子はオレの腕を離した。さすがにもぎり取りたくはなかったのだろう。オレはホッとため息を付いて、潰れそうになった腕を摩りながらニャデュラを見た。 「オレと付き合うには多くのルールがあるぞ。それはもう理解したんだよな?」  ニャデュラは深く頷いた。 「だったら、夕方からデートしようか。どこか行きたいところはあるか?」 「…お城に…」  いきなりだな、とオレは思い、少々呆れてしまった。 「私も一緒にいくわっ!!」     
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