個別指導は大変だ その弐

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 ヘヴィーは寝てしまったので緑のオーラを流そうかと思ったのだが控えた。これも慣れさせるためだと思ったのだ。直樹には申しわけないが、悦子と先に食堂に行くことにした。 「あれがイメージの源だったなんて驚きだわっ!」 「エッちゃんはうまく行ったようだな。かなり早かったが」 「ううん、吸引の杖を扱う方が簡単かも。でもね、一瞬で出てきた時は驚いちゃった、あの槍… 普通は靄の中から出てくる感じなのに瞬間移動でもしてきたように出てきちゃったのっ。それで、眼を開けるのを忘れちゃってたわっ!」  オレは串刺しになるところだったのだが悦子に陽気に言われた。
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