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わたしたちが生きているニンゲンの世界は、わたしたちニンゲンにとってはとても広く大きいもののように思えますが、じつはそれはこうだいな真の世界のほんの一部にすぎないのでした。
シクシクやニヒニヒやオロオロやフムフムの世界は、ニンゲンの世界をすっぽりとおおうようにそんざいし、それはわたしたちが思いえがくちきゅうの何百ばいと大きいきゅうたいでできています。
わたしたちが空だと思っていた部分もシクシクにかかればりくのえんちょうせん上のようにてくてくてくてくと歩くことができ、とうとうわたしたちニンゲンがうちゅうとよぶ空間まで入りましたが、今度はそのうちゅう空間をざぶざぶざぶざぶと、えんえいのようにおよいでわたっていくことになりました。
そうしてシクシクは長い時間休みもせずに、いっちょくせんにシクシクの住んでいる島へ向かったのです。
シクシクの住んでいる島は、ニンゲンの世界から見ると、ただのうちゅう空間にただようスペースデブリ、つまりうちゅうのちりのようなものにしか見えませんでした。
しかし、わたしとシクシクが、そのスペースデブリにとっしんしていくと、その黒いこうぶつのような物体は、いっしゅんにしてあざやかな青いろの島に早がわりしたのです。
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