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「ねぇ水族館行こう~。新しくなったじゃん?」
揚げもみじを頬張り終えたなっちゃんが提案してくる。宮島にも小さな水族館があって、何年か前に新しくなった。子供のころに行ったっきりだからなんだか懐かしい気もするけど、新しくなってるから見覚えはないのかも。
「その前に飯だよ。なんか食おう」
「あー俺も腹減った」
建ちゃんの提案でお昼ご飯にしようってことになったんだけど、お昼時でどこのお店もいっぱい。待ち時間がすごく長そう……お店に入るのは断念して、露店で色々買ってくることにした。
「焼きガキ食べたいー」
「にぎり天も食べたい!」
「あなご飯外せないだろ!」
心晴となっちゃんと健ちゃんが次々に食べたいものをあげていく。人も多いし、全部を買うのは難しそう……そう思っていると、燈也君が口を開いた。
「全部食いたいけど、五人全員で移動は時間かかりそうじゃねぇ?」
「そうだよなぁ。あ、じゃぁ二手に分かれよ、グーパーでいい?」
健ちゃんの名案で早速グーとパーで分かれることに。
「せーの!」
グー、パー、グー、パー、パー……
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