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終業式の日、答案を返しながら、山本先生が嬉しそうににんまりと笑いながら褒めてくれる。
一年までは苦手だった数学、今となっては――
「日野、一年の時は手を抜いてたのか？ 今回も頑張ったな」
と、山本先生が頭を撫でてくれるほど数学の成績が伸びていた。燈也君のお陰で、丸暗記せず、考えて解けるようになったのだ。
苦手教科だった数学は、今やすっかり得意科目だ。
「先生、それ、イケメン以外はセクハラに値します！」
なんて、前の席で心晴が言うものだから。
「俺はイケメンだろうが！」
と、山本先生もさらりと切り返す。去年から確立したこの二人のコントみたいな会話、聞いていてすごく楽しい。クラスにも笑いが起こる。
こんな山本先生のおかげで、うちのクラスはすごく仲が良い！
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