killer...1

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「うわあぁぁぁ!!」 肩で息をしながら、額の汗を拭う。 …あれ、なんで俺こんなに汗掻いてんだ? 変な夢でも見たのか? ボーっとする頭では思い出そうとしても何も出て来ないから諦めて、取り敢えず溜め息を吐く。 それと同時にガチャっとドアが音を立てて開いた。 「あっれー?イチ、もう起きてんの? 珍しいこともあるんだなー」 ニコニコと笑ってる主と目線がぶつかる。 「まこっちゃん!え?今何時だよ?」 「まだ6時過ぎだよ?」 マジかよ…。この俺が早起きなんて、なんつー珍しい事してんだよ。 「あーなんかもう眠気も吹っ飛んだし、俺ちょっと散歩して来るわ」 「ん?りょーかい 気をつけてね」 素早く着替えた俺は、手を振って見送ってくれたまこっちゃんに、片手をあげて部屋を出た。 「んーっ! 朝の空気って気持ち良いなぁ!!」 思いっきり伸びながら歩き出す。普段は夜歩いたり走ったりしてるけどさ、体動かすのって気持ち良いじゃん? 寝てて汗も掻いてたみたいだし、なんなら思いっきり掻いちまおーみたいなさ。 エスカレーター式のこのやたらデかい学校の外周はやっぱりデかくて、帰って来る頃には朝練してる陸上部がいたりした。
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