killer...1

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寮の前まで帰って来ると、玄関を箒で掃いてる人が見えた。 「おっはよー!柚希(ゆずき)ちゃん!」 「はい、おはようございま… あれ?七瀬(ななせ)くん、今日は早いんですね」 俺の寝坊は保健医兼寮の管理人の柚希ちゃんには、よーく知られている。 まあ、他の奴達にもバレバレなんだけど。 だって俺ってば、一年の時寝ぼけて屋上から落ちかけたんだぜ? たまたまいた奴に助けられたけど、もういい笑いもんでさ。 「早い理由は入学式だからですか?」 「やっべえー!忘れてた!」 そうだ、今日は入学式だっけ。 俺は今日から二年生になるのか。 「柚希ちゃん!俺行くわ!!」 「はい、気分が悪くなったらいつでも私の所に来て下さいね」 「分かってるって またな!」 慌てて俺はシャワー室で汗を流すと、自室に向かった。 「イチ、良かった、今迎えに行こうとしてたんだよ」 「わりぃ、まこっちゃん! 言ってくれればもっと早く――」 「あ、やっぱり。 今日入学式って忘れてたんだ?」 「う…っぐ い、いいだろ!?ちゃんと手伝う約束思い出して、戻って来たんだぜ?」
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