翔ちゃんチョコだよちゃんと貰って？【短編・冬】

バレンタインです

そのうえ心配性で過保護で優しくて変に不器用なとこもあって。

それだけでわたしは
きゅんきゅんするのに大忙し。

しかも時々おそろしいくらいに色っぽいから手に負えない。

そんな男の子のお隣さんに生まれて
幸運にも家族ぐるみで仲良くなって
周りの子たちに羨ましがられていたにも関わらず、わたしは翔ちゃんの魅力に最近までまったく気づいていなかった。

(翔ちゃんにカノジョができるかもしれない。
……いや、もういるかもしれない！)

そう思ってしまう事件があって、無様にあわててうろたえて、初めて自分の想いに気が付いた。