死体アルバム

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そう言う彼女の背には小さな羽根がある。 生物の死ぬ瞬間と魂をアルバムに収め、天国に送るのが彼女の仕事。 彼女のスマホには多種多様の死に様が収められている。 「神様、もう辛いです……」 嘆く彼女は、まだ天使ではない。 魂を天国に送るほど、彼女の羽根は成長し、いつかはその羽根で天へと飛び立てる。 それはまだ、先の話である。 了
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