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ep1 フキゲンアフタヌーン
蝉がじわじわと鳴くある夏の午後。
公園のベンチでセーラー服がよく似合う黒髪の少女が棒アイスを舐めながら空を見上げていました。
「暑いですね……」
呟いた少女がおもむろに舐め切ったアイスの棒を太陽にかざします。
「シット」
‐はずれ‐と書かれた棒を高々と放り投げると。
ズパッ
空を切るような鋭い音と共にアイスの棒、だった物が分割されてカランカランと音を立てて落下します。
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