【13】 白雪姫

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 次に触れた手は、少し躊躇ってから、強く俺を抱きしめた。  その腕は、大きく俺を包んだ。  父さんは、何かを確かめるように、何度も俺の頭を撫でた。  昔、俺が眠くなった時も、ふてくされた時も、嬉しくてしょうがなかった時も、そうしてくれたように。  その背にしがみついて、声を上げて泣いた。
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