犬神様

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犬神様を使役する為には対価が必要である。その対価は、食い物や金といったものから、他人の命まで様々だ。 彼女たちはティンダロスの猟犬を用いて、依頼者から様々な見返りとともに、幸運を与えてきた。 しかし、対価を支払わなかった者には死を。 そんな彼女たちの噂をどこから聞きつけたのか、テレビのスタッフたちが心霊テレビの撮影に向かったのだった。 無許可での撮影に対して、双子は常に警告を発し続けるがそれを意に介さないスタッフたち。 最終的にはADが、出世したいという願いを叶えて見せろというものだから、双子はその願いを叶えるようにティンダロスの猟犬を使役した。 しかし、対価を支払い続けなければならないという、その警告を完全に聞いていなかった為、ティンダロスの猟犬に食い殺される。 3.犬神神社について。 犬神神社は大分県速見郡にある、寒村の、一見するとさびれた神社である。しかしてその実態は古来より続く犬神を使役し、地域一帯の信仰を一手に寄せ集めているものである。 大分県といえばキリシタン大名である大友宗麟が有名であるが、彼がその手を引いた地域でもある。 実際は依頼者の願いの元に、犬神を呼び寄せ、依頼者の欲望を叶えさせるように取りつかせている。     
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