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それを娯楽として求めるアルファがいる。財前はその趣向が強いらしく、その日の気分で数人のオメガを選び、淫らに舞わせて怠惰な気配が部屋に満ちると、美月を呼ぶのが習慣となっていた。
乱れ切ったうつくしきオメガたちに堕とされる、最上の美貌を誇るオメガ。
それがとても、たのしいらしい。
その感覚を理解したいとも、満足させたいとも美月は思わない。けれど、乱れたオメガたちの恍惚の渦に堕とされるのはきらいじゃなかった。
「んぁ……っ、ふ、ぁ、ああ」
ここでは誰もが性技を教育される。教え込まれた快楽は、どんな酒よりも魅惑的に酔わせてくれる。美月は彼等に蹂躙されながら、淫蕩の甘露を味わった。
財前の視線は無視をして、まとわりつくオメガたちに意識を集中する。
それぞれのうつくしさを持っているオメガたち。
彼等が体中を使って自分を求めてくる姿に心がふくらむ。
「あっ、ああ……んぁ、あっ、ふ、うう」
脇腹を唇でくすぐられ、胸乳に舌で甘えられ、欲色の肉を指先でもてあそばれる。透明なしずくがあふれると左右から舌が伸びて、猫が水を求めるように舐めとられた。
「ぁう……ふっ、んっ、は、ぁあ」
ビクビクと欲の象徴が痙攣する。屹立し、筒内にあるものを解放したいと望むそこを、オメガたちはクスクス笑いながら愛撫する。あとすこしが与えられない苦痛は、快感となって美月の血液に溶け、全身に広がった。
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