8/8
前へ
/8ページ
次へ
「奥永。誕生日、おめでとう。それから……」  ずっと砂生が欲しがっていた言葉を添えてやる。  すると砂生の目が大きく丸く見開かれた。そしてすぐに嬉しそうに、その表情が変わっていく。 「ありがとう。おれも、小守くんのことが」 『好きだよ』  そう言って砂生は目を細めて、僕に向けて。幸せそうに笑みを返した。   おわり
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加