その階がアレの時…

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 つまり、清掃員が一通りの作業を終えた後で、そのチェックと確認をし、各客室の完備をしていくのが、サヤの仕事だった。  この仕事に就いて四年になるが、空いた客室を見回りつつ、 (いつかは、このホテルで新婚初夜を……)  と、いつも思いながら、タブレットにチェックを入れていくのだった。  そんな時、後ろからヒソヒソと清掃員の雑談する声で…… 「あの……先輩? このホテルにも、アレが出るヤバイ部屋ってあるんですか?」 「フフフ……実は――あるのよ」 「えー、やっぱりー。それってどの部屋ですか?」 「後で。それは部屋じゃなくて階なんだけどね……」
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