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それに、平凡君に同情が集まるようにちゃんと沢山の生徒がいるところで理不尽な言葉を言いまくった。
俺が一方的に平凡君に悪意を向けることで、落ち着いて状況を見れる人はきっと平凡君に優しくしてくれる。
親衛隊や、俺の取り巻きになっている人のファンなどは怒りの矛先を平凡君に向けているだろうけど…
生徒会の奴らとはほとんど四六時中と言っていいほど一緒にいるし、生徒会役員含む人気者たちが俺を囲って容易に手出しはできない状況だ。
だから、俺に制裁できない分は半分以上罪のない平凡君にいくし、その気がなくとも愛する彼らの近くにいれる平凡君に嫉妬する。
けれど平凡君が自分の意思で俺に―生徒会たちに近づいているんじゃなくて、俺が無理矢理引きずり回していることを、一般生徒はわかっているはずだ。
まあ、彼が保護されるのは時間の問題だったしすぐに風紀委員が動いてくれてよかった。
そして風紀委員長といい雰囲気ぽい。微笑ましいねぇ…
平凡君には本当に悪いと思っているよ。
それでも、俺の優先順位はあの人の言葉だから…
ごめんね。巻き込んでしまって。
ごめんね。傷つけてしまって。
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