3

1/2
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/11

3

それから3ヶ月。長野くんとは、今のところ、ほぼ毎週末、会っている。それは単純にうれしい。聞くと、わーって話されそうなので、極力アイドルのことは聞かないようにしているけど、彼なりに私のほうに優先順位をつけてくれてるみたい。 問題はラインのほうだ。言われてたから覚悟はしてたけど、返事が遅い、というより返事が返ってこない。もっというと、既読も付かない。最初のころは、会う前日とかに短い返事が返ってきてたけど、今では当日の2、3時間前にしか返事が返ってこない。 宣言を受けてたから、文句は言わないようにしようと思ってたけど、やっぱり会わない日になんの連絡もないのは寂しい。返事が返ってこないのを分かってて、一方的にラインを入れても空しい。でも、私から何も入れないと、ほんとに何の連絡もないまま週末になるから、やっぱり私のほうから入れてしまう。で、入れると返事を期待しちゃうし、こないとがっかりする。 「会ってるときは楽しいんだけどね」 しょうが焼きを片付けた優花は、納豆をご飯にかけ始めている。納豆食べてる女なんかに、恋愛の話を持ちかけるんじゃなかった。 「ねぇ、いくら食後に歯磨きしても、納豆食べたら、におい、残るんじゃない?」 「大丈夫だよ、今日、キスする可能性はゼロだから。周りのおっさんは、自分の加齢臭がきつすぎて、私の口臭なんてわかんないだろうし」 相変わらず口も悪い。でも優花は「周りのおっさん」には意外と受けがいい。さばさばしてて、手際もいいから、仕事を頼みやすいそうだ。
/11

最初のコメントを投稿しよう!