たまにはこういうのもいい

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ユウナギは冷えたプリンを取りだしてきて蓋をあけ、ベッドに腰掛けサカツキをおこした。 「、、クラクラします」 「そりゃそうでしょうよ、それだけ熱あれば」 「それと、、飲み物ください」 「あ、すんません、はい」 ユウナギは慌ててスポーツドリンクをグラスに注ぎ、サカツキに渡す。 サカツキはそれを一気に飲み干すと、息をついた。 「、、しみわたるようです、、」 ユウナギは自身の手をサカツキの額にあてると、顔をしかめる。 「かなり熱ありますね。はやいとこ薬」 「、、はい」 ユウナギはサカツキの肩を抱き、プリンを手渡す。 が、苦しいのかユウナギの肩にもたれたままサカツキはプリンまで意識がいかない。 「ちょっとまって」 ユウナギはサカツキにプリンを持たせ、スプーンで一口すくい口まで運ぶ。 「はいサカツキさん、あーん」 促されて、ようやくサカツキの口が開き、プリンが嚥下される。 「あ、食えそうですね」 それに、コクリと頷くサカツキの姿に少し安心して息を吐く。 汗で前髪がはりつき、いつにもまして無防備で弱々しいサカツキに、ユウナギは肩を抱く腕に力をこめた。 「はい、最後の一口」 サカツキの喉を通ったのを確認すると、カップを置き薬をとりだす。 「えーと、一回二錠ですね」 ユウナギがサカツキに薬を手渡そうとするが、サカツキの手に力が入らないらしく、何度も取りこぼす。 「あー、もう」 「ちょっと失礼しますよ?」 ユウナギは一口水を含むとサカツキの手からカプセルをつまみ、サカツキの口に入れ口移しで水を流し込む。サカツキの喉に手を置き、飲み込むのを補助すると、 「はい、もう一個」 もう一度、サカツキの熱い口腔に薬を流し込み、ゆっくりとベッドに寝かせた。 毛布を肩まで引っ張りあげる。 サカツキが意識をなくしたのを確認すると、ユウナギはサカツキの着替えを調達しに部屋をでた。 「パジャマと、、スーツ、は買えないから、、うーん、ジャージ?サカツキさんのジャージ姿、、、見てみたい気もするけど、、、つか、この店ジーンズしかねえ、どんな店だよ」 しかしユウナギは一瞬、ジーンズをはいたサカツキを想像しピンときたらしくジーンズ一本とコットンのシャツ、隣にあったパジャマになりそうなパンツとTシャツを購入するとホテルに帰った。
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