邪悪さん。

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「本当だ……。」 淳太は眼を丸くした。 「どうなってんだろうな? 凍結とかならフォローが0になるんだけどな……。」 それなりに詳しい琉生は原理的な側面に注目するが、 新参者の淳太は楽観的な見解を示す。 「みんな、プロフィールの内容信じてるんじゃね?」 「1万人近く信じてるっていうのか?」 「そうそう。 まあでも、実際ここまで清々しいと フォローしちゃ悪い気もするよな。」 と淳太は笑い飛ばした。 しかし、琉生はしばらくその画面を見つめた後 「……俺、フォローしてみようかな……。」 ともらした。 「おいおい、やめとけよ琉生。そんな目立つ事さぁ。」 「それがいいんじゃん。 お前だって目立ちたくてSNSやってんじゃないのか?」 「いや……うーん。 始めたばかりだから……。」 「それに、フォロワーもいないんだから目立ちようがないだろ。」 琉生の言葉に、淳太はそうかもな、と思い 特段反対する理由もなくなった。 「はい、ポチッと。」
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