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呆然と立ち尽くすアコ。
遠巻きにサイレンが聞こえ始める。
「……どうして……。」
巨大な墓標を前にして、
スマートフォンを力強く握りしめたアコは
泣き崩れて言った。
「どうして私は死神なの!?」
いつの間にかできた人だかりの真ん中で、
アコは膝から崩れ落ち、
淳太だったモノに叫び続けた。
「淳太アァァ!いやだぁぁ!!
じゅんたぁぁ!行かないでぇぇ!!!
じゅんたあああぁあぁああぁぁ………あぁ……あぁあ……。」
その叫び声はどこまでも木霊していた。
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