やらない、とは言ってない。

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「仕方ないなぁ、ちょっと貸してみろ。」 琉生に言われて淳太はスマートフォンを差し出す。 琉生は慣れた手つきで、スマートフォンを操作すると 淳太に返す。 「ほら、これ。ID決めてアカウント名とパスワード入力しといて。 で、終わったらこのIDをフォローしておいて。」 そう言って琉生は、ノートの切れ端に "@ruin_the_world_0514" と書いて渡した。 「おう、サンキュ!」 しかし、何も考えていなかった淳太は どんなIDにするか、とあれこれ思案する。 「IDかぁ……。どうしようかな……。」 しばらく唸っていた淳太であったが、 ぽんと打ってスマートフォン操作する。 すると、琉生にフォローの通知が届く。
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