【書き込むストーカー】

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{2} さて。 その次の日。 窓の外を見ると… 今日も相変わらずの猛吹雪。 俺は、午前中ダラダラして、昼にメシを済ませた後、部屋でマッタリとしていた。 すると… また別の人間からの書き込みが有った。 【ヨッシー】 『よっ!ドラゴン!元気してっか?』 『ヨッシー』… コイツの本名は、吉村鉄雄。 実は、彼と俺はリアル世界でも交流が有る。 って言うか、交流どころか昔っから二人でツルんで、いろいろと『悪さ』をしてきた…まあ『腐れ縁の悪友』といった所である。 (あ、『ヨッシー』というのは俺が付けたあだ名で、『ドラゴン』ってあだ名を俺に付けたのは吉村だ) 俺は、吉村に返事を書き込んだ。 『こんちは!ヨッシー! まあ、ボチボチ元気だよ。 お前の方は、元気してっか?いやぁ、それにしても凄い雪だよな!全く、毎日毎日よく降るなぁ!』 【ヨッシー】 『特にお前がいる所は、大豪雪地帯だもんな! 雪中お見舞い申し上げるぜ!』 「…え?」 と、不意に… 俺の頭の中で、吉村の今の『雪中お見舞い』というフレーズと…昨夜の綾香のフレーズがダブった。 「…もしかして…」 と、俺は考えた。 「昨日、書き込んできた綾香って…吉村が俺をからかう為に仕組んだイタズラなんじゃ? 吉村と綾香って…実は『同一人物』なんじゃないのか?」 まあ… 吉村のヤツがそんな手の込んだイタズラをする人間かどうかは疑問だが… 俺は彼に 昨夜、書き込みをしてきた綾香の事を思いきって話してみた。 すると… 【ヨッシー】 『あ、もうお前の所に書き込みが有ったのか。 実は、さ。白状するけど、その綾香って女…最近、俺が知り合った女でさ。 で、彼女にお前の話をしたら、会いたいって言うから、教えてやったんだよ。 めっちゃめちゃ美人だぜ』 「…は?」 何だ…? そりゃ。 どうやら、吉村の話によると… ヤツが最近、知り合いになった綾香って女に、俺の事を話して… その話を聞いた綾香が、俺にめちゃめちゃ興味を示したって事らしい…。 でも、吉村のヤツ…。 俺の『人物像』を どんな風に彼女に話したんだ? 俺は、自分で言うのは何だが、人間的な魅力の持ち主という訳でもないんだが(照) まあ… いずれにしても、マンザラではない(笑)
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