【書き込むストーカー】

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俺は、吉村に返事の書き込みをした。 『そうだったのか! でも、ヨッシーよ。そんな美人と、どこで知り合いになったんだよ。合コンでもしたのか?』 【ヨッシー】 『ま、まあ…そ、そんな所かな…。(書き込みでドモるなよ!笑)どーでも良いじゃんか!そんな事。 とにかく、彼女はお前に会いたがってるぜ!今度、三人で会わないか?』 『お、良いねー!大歓迎! でも、会うにしてもこの猛吹雪が止んでからだよな。 こんな悪天候じゃ、しばらくは、外にも出られやしないぜ』 と… 【綾香】 『こんにはーっ! お二人さん!盛り上がってますねー(笑) と、いう訳で!私、ヨッシーからドラゴンさんの事を教えてもらったのよ!改めまして、よろしくね!』 いきなり、綾香からの書き込みが割って入ってきた。 どうやら、今まで彼女は俺と吉村のやり取りを見ていたみたいだ。 俺は、ウキウキとした気分になった。 しばらくの間、猛吹雪で独りぼっちでこの家に『缶詰め』になるかと思っていたが… 意外にも賑やかな休暇になりそうだ。 俺は、ノリノリで綾香とのやり取りを楽しんだ。 そして… 気が付くと、すっかり外は暗くなっていた。 俺は綾香に『おやすみ』の挨拶をして自分のページを閉じた。 と… 「うん?」 そこで俺は『妙な事』に気が付いた。 と、言うのも、 今日、綾香の書き込みが有ったのと入れ違いに、 吉村からの書き込みが一切、来なくなったのである。 再び… 俺の頭の中に『綾香と吉村は同一人物説』が浮かび上がったが、 吉村のヤツは『今度、三人で会わないか?』なんて言ってたし… 俺は、その『説』を否定して眠りについた。
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