20人が本棚に入れています
本棚に追加
{3}
ところが…である!
次の日の昼…
俺が昼メシを食いながらページを覗いてみると…
何と!
めちゃめちゃ異常な多さの件数で!
綾香からの書き込みが記されていたのである!
その数!
実に、52件!!
今朝から昼までの数時間で…これだけの件数を書き込むとは!
まさに異常としか言いようがない多さだ!
【綾香】
『おはようー!
昨日は、めちゃめちゃ楽しかったー!今日もよろしくね!』
という、書き込みに始まり…
【綾香】
『あれれ?お返事まだかな?まだかな?』
【綾香】
『今日も大雪みたいだね!巨大雪ダルマ作れちゃうねぇ(笑)』
【綾香】
『ねーねー!お返事まだかなー?綾香様がお待ちかねだぞ(笑)』
【綾香】
『何か、私さ!ドラゴンさんにめちゃめちゃ会いたくなっちゃったよん!』
などなど…
などなど…
『極めつけ』は…
一番最新の書き込み。
【綾香】
『会いたい!会いたい!会いたい!会いたい!会いたい!会いたい!会いたい!会いたい!会いたい!会いたい!会いたい!会いたい!』
「………」
俺は…
背筋が…凍り付いた…。
この綾香って女…
完全に『イッちゃってる』…。
「よし…。
もう、無視しよう…」
俺は、そう決めた。
このテのヤツには…無視が一番だ。
とっ!
【綾香】
『もうもう!
毎日、お肉ばっかり食べてたら、プクプク太っちゃうぞー(笑)』
という書き込みが、たった今!俺の目の前で記されたではないか!
「なっ、何だって?!」
俺は!
更に凍り付いた!!
確かに!
俺は今…
昼メシで肉を食べている!
(元々、俺は肉好きなんだけど)
で、でも!どうして?!
この女は、俺が今、肉を食っている事を知ってるんだ?!
しかも!
『毎日、お肉ばっかり食べてたら』だって?!
「ま、まさか!
あの女!ずっと俺の事を…どっかから見ていたのか?!」
俺は!
反射的に窓の外を見た!
相変わらず、外は物凄い猛吹雪だ…。
もちろん、人影は見当たらなかった。
こんな昼夜を問わずの猛吹雪の中で…
窓の外から俺の様子を覗き見るなんて…
そんなの!
到底!普通の人間には、無理な話だ!
「あ!そうだ!」
と、俺は念のため、
家中のあちらこちらをくまなく調べてみたが…
当然、どこにも『監視カメラ』らしき物は、見付からなかった…。
最初のコメントを投稿しよう!