【SNSの語らい】

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少し… 歩いて…。 大S君「おや?」 ふと… 彼は、 向こうの方角から一体の『人影』が、こちらに向かって歩いて来ているのに気付きました。 明滅する蛍光灯の光の中… 姿形は、ぼんやりとしか分かりませんでしたが… どうやら、シルエットの雰囲気からして一人の男性の様です…。 特に、何も不自然な感じもしなかったので… 大S君は、普通に地下道を進み続けました。 そして… やがて… 大S君とその人影は… 当然… お互い、すれ違う形に… 大S君は、 その人影の顔をろくに見ようともせずに、すれ違おうとしました。 そんな事よりも、大S君はこの暑苦しい地下道から一刻も早く地上へと出たかったのです。 と… 「いやぁ。暑いですねぇ…」 いきなり、 すれ違いざま、声をかけられました。 全く聞き覚えの無い声…。 感じからして、中年の男性の様です。 しかし… 地下道から、とっとと出たかった大S君は、 「何だ?誰だか知らんが、なれなれしいオヤジだな…」 と、その人影を完全に無視して(相手の顔も見ずに)、 更に地下道を進みました。 大S君「…あれ?」 と… 不意に彼は、『妙な事』に気付きました。 大S君「何で… 俺、今の男の声が… 『聞こえた』んだろう……。
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